2017年4月9日日曜日

獲得候補銘柄 Aqua America Inc. (WTR)

今回は私がちょっと気にしている企業Aqua America Inc. (WTR)のご紹介です。私のポートフォリオは景気変動の受けやすい状態であり、不景気にも強い銘柄の取得を最優先事項と考えています。

これからアメリカは利上げを迎える局面であり不景気になるとは思いません。景気が良くなる局面では景気変動に追随しない銘柄の株価、いわゆるβ値の低いインフラ株は割安になることが予想されますので、今のうちからそういった変動の少ない株をある程度絞り込んでいます。

今回紹介する企業はあまり聞いたことがないかもしれません、私もいろいろ調べている中でなかなかいいじゃないかと思った株ですので、一般的に言われているような優良銘柄の代表例にはなりえないかもしれません。

ですが意外とすごい企業であり、連続増配年数は堂々の25年、配当貴族の条件を満たしている銘柄なのです。



WTRの概要


WTRは水のインフラにかかわる企業であり、家庭用の水道水、商業施設、工場などの排水処理、その他にも水道配管のメンテナンスなども行っています。

設立は1886年、創業130年以上を誇る老舗企業と言って差し支えないでしょう。

アメリカ国内の水道インフラ企業としては売上、利益ともに第二位の規模です。以下の画像一番右上の企業はブラジルの企業です。アメリカ国内最大のAmerican Water Woks (AWK)も良い企業なのですが増配年数は9年とリーマンショック時には増配をできなかった模様

AWKも素晴らしい企業なのでチェックはしていますが今回はWTRのご紹介にとどめます。



事業は主にアメリカ北東部を中心に行っています、収益の8割はペンシルベニア州での事業になっています。インフラ企業ですのであまり遠い地域で事業をする必要はなく水道管をじわじわ中心から広げていって成長したような形でしょうか?

排水処理事業などがあるためたまに飛び地のような場所でも事業が行われている様子





WTRに注目する理由 インフラ企業でも増配率7%以上!


私がWTRに注目している理由はその増配率です、インフラ企業は本来安定はしているものの、成長は大きく見込めない為増配率は2~3%程度、GDPの成長率と同程度の伸びであることがほとんどです。

しかしこのWTRは違いますここ10年以上にわたって7%以上の増配を続けています、その上配当利回りも58%とまだまだ増配余地は残されているといっていいでしょう。

この増配年数も近年は60%以下で安定しており無理をして増配を続けているわけではなく、利益の増加に伴い自然に増配しているという理想的な状態です。

配当をしめす棒グラフがこれだけきれいに伸びていて、配当性向は大きく変わらない素晴らしいの一言です。仮に7.6%の増配が10年続いたとしたら10年後は配当が2.08倍になります。

現在の利回りが2.38%ですので10年後のYield On Cost (YOC:初期投資資金に対する配当利回り)が10年後に5%程度になる計算です。このまま伸びるかどうかは予想できませんが大きく外れることもないのではと期待させてくれます。





水インフラは簡単には切り替えの聞かないストックビジネスです、さらに景気が悪くなったから明日から水を飲むのをやめようという家庭は少なく、不景気にも強い産業です。多少の節約はあるでしょうが……

また電力系との違いは原子力などの事故リスクが大きくないということです、もちろん排水処理などを請け負っていますので排水を漏らした場合の公害リスクなどもあるため絶対安心とは言えませんが、少なくとも爆発事故で数万人に影響が出るといった事故は起こりにくいと思われます。

事業の多くは家庭用の水道事業で稼いでいるのはWTRの強みであるといえます。特にアメリカの人口は増えていますので水道事業の需要は減るリスクは小さいと考えています。

以下はWTRの事業ごとの売り上げ、利益などを表した表です。売り上げの8割以上、利益の6割以上を家庭用の事業で賄っています。家庭用事業の利益が売り上げと比較すると小さいのは利益率では商業用や排水処理部門に優位性があるということでしょう。



買い時はいつか見極める


WTRの買い時はいつでしょうか?インフラ企業で配当利回りが2%そこそこというのはなかなか市場から評価が高いことを示しています、当たり前ですが良い企業は良い値段になってしまいます。

私は買い時を見極めるときはあまりPERなどは見ていません、連続で配当を出し続ける企業に限りますが私は配当利回りの推移を一つの目安としています。

以下はWTRの過去5年の配当利回りの推移を表したグラフです、これを見ると利回りが2.5%を超えるあたりがひとつの目安ではないかと考えています。もう少し我慢して3%近くなるまで待つのもいいかもしれませんが機会損失となるかもしれません。

今後の利上げ局面でどの程度株価が変動するかに注目しています。


最後にいつもの表とグラフを載せて分析はおしまいです。この企業は稼いだ利益をほぼ資本への投資に使い、フリーCFをあまり出さないようにしているようです。まるでAmazonのようですがこの戦略がどう出るか、それが少し心配な部分もありますが

それ以外の指標は順調です、特に純利益やEPSがこれだけ伸びているのを見ると安心できます、2014年だけ数値に穴があるのはMorningstarさんのいやがらせでしょうか……





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